池上彰にがっかりしてしまった。
テレ朝の『グッド!モーニング』という番組に、比較的若い人向けの池上彰さんの短いコーナーがあるのだけど、番組で使用されるグラフについての放送があった。
数値をグラフ化する時の工夫を紹介するものだったが、その中では数値を分かり易くグラフ化するに留まらず、番組の意図に合わせて内容を誤認させようとする改変まで含んでいた。
例として出ていた「新幹線の最高スピードが上がって来ている事を表す図」については、パースを付け遠近感を出す様にグラフを歪めていて、それを「分かり易くする工夫」として紹介していた。
数値の変化にインパクトがなければ、それはそういう数値(事実)なのだから仕方のない事だ。にも関わらず、グラフを歪めて印象を変えるという事は、「情報を正しく分かり易く見せる」ではなく、「番組意図に合わせて情報を歪曲している」に他ならない。
正しい情報を伝えるという基本を無視していてやってはいけないだが、それを正しい事だとわざわざ紹介しているのだからなおさらたちが悪い。